総務省のデータによると、日本は未婚率の増加や核家族化の影響を受け、単独世帯(世帯主が一人の世帯)が増加しているようです。
結婚をしない独身者いわゆる『おひとり様』や高齢者の単独世帯が増加中です。
独身者にとっても老後の年金問題は無視できないテーマです。
自助努力が必要な時代、今ではNISAやiDeCoをはじめたくさんの選択肢があります。
最近では、生命保険はそれらと比較されがちです。
生命保険を活用した資産形成は昔から人気です。
資産形成において、有効な手段の一つであると思います。
例えば、最近ではアクサ生命のユニットリンクが注目されています。
今回は、アクサ生命のユニットリンクが独身者にもおすすめできるのかどうか?について解説していきます。
ユニットリンクとは?

ユニットリンクは死亡保障を確保しながら、資産形成が期待できる生命保険です。
特別勘定資産での運用を行うことで、通常の貯蓄型保険に比べ大きなリターンが期待できます。

大きなリターンが期待できる一方で、大きくマイナスになる可能性もあります!
運用実績に応じて保険金額や払い戻し金額などが変動するタイプの保険の資産を管理する勘定です。
ご契約者からお預かりした保険料のうち、諸費用を控除した金額が特別勘定に繰り入れられ、保険会社が選定した投資対象に投資して運用を行います。
なお、他の保険種類の資産とは区別して管理・運用が行われます。
ユニットリンクの保障内容については過去の記事でご紹介しています。
ぜひ、あわせてご覧ください!
ユニットリンクをおすすめできる独身者の特徴は?

ユニットリンクをおすすめできる独身者の特徴は以下の3つです。
- 保障が必要
- 面倒な手続きは苦手
- 中・長期でお金をふやしたい
保障が必要
ユニットリンクはあくまでも生命保険です。
保険と名が付くため、『保障』があります。
これは投資信託などの他の金融商品にはない素晴らしい機能です!
「独身だから保障は必要ない!」と決め付けてはいけません。
例えば、本人を取り巻く環境次第では独身者だろうが保障が必要になるケースは十分にあります。

自分が備えるべき保障について把握することが重要!
面倒な手続きは苦手
日本は貯金が大好きな国です。
つまり、資産運用自体に馴染みがありません。
そのため、投資を始めることに不安を感じる方も多いです。
日々忙しい中、更には馴染みのないものに対してどれだけの熱量を持って取り組めるか?
実際によくある話ですが、資料請求だけして口座開設はしていない・・・なんて人も多いです。
結果、そのような人にはシンプルな変額保険がおすすめです。
保険会社が運用先を絞り込んでくれています。
選ぶのにそこまで苦労しないはずです。

シンプルが一番♪
中・長期でお金をふやしたい
ユニットリンクは中・長期でお金をふやしたい人におすすめです。
時間を味方につけ、ゆっくりこつこつ保障を持ちながら資産形成ができます。
強制的に未来に向けて積み立てることができる点もメリットといえそうです。

時間を味方につけよう!
ユニットリンクに限った話ではありませんが、商品の特徴についてしっかりと理解することが重要です。
ユニットリンクをおすすめできない独身者の特徴は?

ユニットリンクをおすすめでできない独身者の特徴は以下の3つです。
- 保障は必要ない
- 自分で資産運用ができる
- 短期間でお金をふやしたい
保障は必要ない
最近では、『保険は保険、貯金は貯金』という言葉もよく耳にします。
保険は、投資信託などと比べ資産運用の効率が悪いとの意見もあります。
なぜなら、保険の場合は保障に対する『保険関係費』というコストがかかるからです。
ユニットリンクも例外ではありません。
保障は必要ないという人であれば、わざわざコストがかかる保険で資産運用をする必要はないかもしれません。

最低限の保障で十分!という人には、『変額個人年金』がおすすめです。
自分で資産運用ができる
独身者でも積極的に資産運用をしている人はたくさんいます。
そのような方にとって、ユニットリンクの運用効率は物足りなく感じるのではないでしょうか。
保険を活用せずとも、別のもので資産形成ができる人はぜひそちらでお金に働いてもらいましょう。
なお、我が家では妻名義でユニットリンク介護プラスに加入しています。
ユニットリンクの実績についても公開しています。
もちろん、つみたてNISAや確定拠出年金などでの運用も行っています。
わざわざユニットリンクに加入しなくてもいいのではと思った方もいるのではないでしょうか?
これもひとつの分散投資です。

少額で良いので、全部やっちゃいましょう♪
ちなみに、ユニットリンクに加入している理由はざっくりこんな感じです。
- 生命保険料控除
- 死亡+介護保障を持ちながら、資産形成が可能
- 世界の投資機関の中でも資産残高や評価が高いAXAグループであること
短期間でお金をふやしたい
ユニットリンクは短期でお金をふやすことを目的とした商品ではありません。
特に契約から10年以内に解約などを行った場合、仮に運用益が出ていたとしても『解約控除』というペナルティにより、大きく差っ引かれます。
旅行やグルメ・ファッションなどのご褒美としてすぐに使いたい!と考えている人は別のもので資産形成をしましょう。
基本的に、財布は『短期・中期・長期』の3つの分けて管理すると良いです。
- 短期・・・日々出入りするお金(例:生活費、緊急予備資金など)
- 中期・・・使途が決まっているお金(例:住宅購入、教育資金など)
- 長期・・・将来のためのお金
なお、短期が目的の人であれば預貯金がベストではないでしょうか。
超低金利時代のため、ふえることはありませんが流動性が抜群に良いです。

将来も大事だけど、日々の生活も楽しみたい!何事もバランスが大事♪
NISA・ジュニアNISA口座の利用状況調査

NISAはどの程度、普及しているのでしょうか?
NISA(一般・つみたて)・ジュニアNISAの口座数に関しての調査結果(速報値)をご紹介します。
口座数 | |
NISA | 1,221万1,468口座 |
つみたてNISA | 302万8,259口座 |
ジュニアNISA | 45万4,614口座 |
こちらのデータは金融庁で公表されています。
買付額についても掲載されているので、興味がある方はご確認ください。
上記の口座数について、日本の人口と比較してみましょう。
総務省統計局のデータによると、日本の現在の総人口は約1憶2,000万人。
生産人口(15歳~64歳)は約7,400万人です。
実際にはNISAがまだまだ普及していないことが分かります。
現時点では、一握りの人が始めている程度ではないでしょうか。
最後に
今回は、アクサ生命のユニットリンクが独身者にとっておすすめなのかどうか?について解説しました。
「独身だから」という理由だけでユニットリンクを否定するのはやめましょう。
人によって環境や考え方は異なります。
それらを踏まえ、自分にとって「合うか合わないか」を見極めることが重要です。
単純にお金をふやすことが目的であれば、保険ではなくNISAやiDeCoの方が効率は良いはずです。
とはいえ、どれも決して万能なわけではありません。
それぞれ一長一短あります。
どれか一つに絞ってチャレンジするのも良いですが、個人的には『全部やってみる』ことをおすすめします!