アクサ生命のユニットリンク介護プラスは学資保険代わりになる?

変額保険の評判が良いアクサ生命。最近では、昨年発売されたユニットリンク介護プラスが人気です。各社の学資保険があまり思うように増えない状況を踏まえ、この商品を学資保険代わりとして契約するパパ・ママが増えているようです!

大切な子どもの教育資金の準備において、この保険を学資保険代わりとして契約しても大丈夫?元本割れのリスクはない?などと色々と気になる方もいるかと思います。実際にいくつかシミュレーションをしていますので、検討中・提案を受けられている方はぜひご参考ください。

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ユニットリンク介護プラスの注意点

変額保険とは、『保障+投資信託』の機能を併せ持った商品です。(詳細はこちら)そのため、通常の貯蓄型保険と比べた場合、変額保険はリスク性の高い商品となります。シミュレーションの前にこの商品に関する5つの注意点についてご紹介します。

<ユニットリンク介護プラスの注意点>
  • 学資保険ではない。
  • 投資リスクがある。
  • 様々な費用がかかる。
  • 解約時には解約控除がかかる。
  • 元本が割れる可能性がある。

学資保険ではない

先ほども触れましたように、変額保険は通常の貯蓄型保険に比べるとリスク性の高い商品です。当然、学資保険と比べた場合もリスクは高いです。

そもそもアクサ生命には学資保険の取り扱いがありません。よって、アクサ生命としては、他の保険を代用して教育資金を積み立ててもらう必要があります。

投資リスクがある

投資リスクとは、契約者が損失を被る可能性があることを指します。特別勘定の運用実績に応じて積立金額が変動(増減)します。場合によっては、払込保険料総額を下回る可能性もゼロではありません。。いわゆる、『元本割れ』です。

大切な子どもの将来に向けたお金が増えるどころか減ってしまうと大変です!ただし、最近では政府も『貯蓄から投資へ』と促していますので、ある意味では時代に合った保険かもしれません。このあたりをちゃんと理解した上で契約するのであればいいのですが・・・果たしてどれだけの方が理解しているのでしょうか?

様々な費用がかかる

この保険を契約した場合、契約者は保険関係費・運用関係費・解約控除などの費用を負担する必要があります。また、場合によっては積立金移転費用や年金管理費なども追加で必要となります。保険料全額が積み立てに充てられているわけではありませんのでご注意ください。

解約時には解約控除がかかる

上記費用の中から解約控除についてご紹介します。解約控除とは、契約から10年未満に保険を解約・減額・払済保険に変更した際に必要となる費用です。特に、タイミングが早ければ早いほど済解約控除額は大きくなります。逆に言うと、契約から10年経過すれば解約控除はかからなくなるため、最低でも10年は継続するようにしましょう。状況次第では、10年経過したタイミングで払済保険にしても良いかと思います。

元本が割れる可能性がある

ここまで読んでいただいた方であれば既にお分かりいただけているかと思いますが、変額保険は絶対にお金が増える・貯まる保険ではありません。保険金額・保険料が変動することはありませんが、いわゆる積み立ての部分は特別勘定の運用実績次第で大きく元本が割れる可能性があります。

『絶対に増える』わけではありませんのでご注意ください。ユニットリンクについて『悪い』『ひどい』『苦情』などといった口コミをよく目にします。商品が悪いのではなく、売り方が悪いのです。また、そのような募集人から加入する買い手にも少なからず問題はあります。

シミュレーションを公開!

教育資金でお金がかかるのは、やはり大学。ここに向けて準備していくパパ・ママが圧倒的に多いです。今回は、この大学入学時に受け取った場合のシミュレーションを公開します!

<シミュレーション詳細>

  • 被保険者:30歳・男性
  • 保険期間:終身
  • 保険料払込期間:25年満了
  • 保険金額:537.6万円 
  • 保険料:15,000円/月
アクサ生命のユニットリンクの運用実績シミュレーション
2020年7月末時点

赤く囲んでいるところをご覧ください。こちらが契約から18年目のものになります。保険料累計額は324万円。それに対して、年利換算した運用実績が3%の場合、返戻率は106.4%。6%の場合は143.2%です!学資保険と比べると、非常にワクワクする数字です!

ただし、シミュレーションは4つのパターンしか出ていませんが、実際には6%以上になったり、-3%以下になったりする可能性も秘めていますのでご注意を。

続いて、契約から10年経過後に払済保険にした場合のシミュレーションも参考までにご紹介します。

アクサ生命ユニットリンクの払済後のシミュレーション
2020年7月末時点

保険料の払い込みを中止し、その時点の払い戻し金をもとに払済保険に変更することができます。払済後も特別勘定での運用を継続してくれる点が魅力です。青く囲んでいるところが変更後の基本保険金です。そのひとつ上は『変更時の原資』。この原資が運用によってどれだけあるか?によって基本保険金額が変動します。

続いて、赤く囲んでいるところをご覧ください。10年経過後に払い済みにし、8年寝かした場合の結果です。タイミングとしては先ほどと同じ大学入学時です。先ほどとは違い、保険料は10年しか支払っていないため、原資は少なくなります。しかし、返戻率をご覧いただくと、先ほどのものよりも更に良くなっています!年利換算した運用実績が3%の場合、返戻率は116.0%。6%の場合は171.5%です

注意点として、払い済みをしようと思っていたタイミングで今回のコロナのようなものがドンピシャできてしまうと一時的に大きくマイナスにブレます。その場合、当初の計画通りに払い済みができない状況もあるかもしれません。とはいえ、払済保険も選択肢として入れておいても良いと思います。

まとめ

アクサ生命のユニットリンク介護プラス。実際にいくつかのシミュレーションをご紹介いたしましたが、いかがだったでしょうか?

市場の状況によっては大きくマイナスになる可能性もあるため、本来受け取りたいタイミングに間に合わないなんていうケースも起こりうるでしょう。ただし、10~20年以内に大きく積立金額が増える可能性もあります。過去の実績は十分ですが、今後どのような結果になるかは誰も分かりません!

個人的には、仮に元本割れしたしても許容できる範囲内の保険料であれば学資保険代わりとしてもアリかなと思います。お子様の成長は待ってくれません!NISAなどの投資信託についても同様ですが、教育資金の準備ではあまりリスクを取り過ぎないようにしましょう!

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