アクサ生命のユニットリンクは苦情が多い!?原因を考察!

『アクサ ユニットリンク』とGoogleで検索すると、『ひどい』『悪い』『解約したい』『やめるべき』などのネガティブな検索キーワードがたくさん出てきます。一方で、『入ってよかった』『おすすめ』などというポジティブな検索キーワードもあります。なぜ、このような残念な検索キーワードが多いのか?考えられる原因についてご紹介します。

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ユニットリンクあるある

某芸人さんではありませんが、ユニットリンクあるあるについていくつかご紹介します。恐らく、このあたりがユニットリンクの苦情が多い原因ではないかと思います!

絶対に増える・・・!?

結論から言うと、ユニットリンクは絶対に増えるわけではありません。特に、契約から10年以内に解約をした場合は『解約控除』というペナルティを課せられるため、大きく元本を割れる可能性があります。この世に絶対はありません。(実績公開!アクサ生命のユニットリンク介護プラスは評判通り!?

また、変額保険は運用実績によって将来受け取る解約返戻金が増減します。過去の実績などをエサに『絶対に増える』『6%運用は確実』などと断定したことを言う人も一定数いるようですが、完全なる知識不足です。とても危なっかしいです。

ここでひとつ、クライアントから聞いた本当にあった怖い話をご紹介します。

300万円ほど余裕資金がある40代・女性。FP事務所のマネーセミナーに参加後、アクサ生命のユニットリンクを提案されたそうです。ざっくりですが、内容はこんな感じ・・・。

実例!本当にあった怖い話

毎月100,000円の保険料を支払い、3年後に『払い済み保険』にしましょう。過去の実績からしても、その頃には絶対に増えています。その後は、ほったらかしでOKです。

変額保険を知っている人間からすると、違和感だらけではないでしょうか。もはや、恐怖ですね。3年後に払い済みができないわけではないですが、契約から10年以内の場合は解約控除がかかります。特にタイミングが早ければ早いほどその控除額は大きくなります。いくら運用を頑張ったとしても、解約控除で差っ引かれた分が足かせとなり、大損すること間違いなしです。

なお、巷で話題のマネーセミナーですが、『リッチなホテル会場』『ケーキやパスタ付き』などという保険には関係のない要素で集客をしているマネーセミナーにはご注意を!

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保険料の全額が投資にまわる・・・!?

保険料の全額が投資にまわっている、と勘違いしているケースは実際に多いです。保険は、預金ではなくあくまでも保険です。そりゃそうだろ!と思う方もいらっしゃるでしょうが、中には本当に理解されていないケースも見受けられます。苦情が多い理由として少なからず、買い手側にも問題はありそうですね。

保険にはいくつかの諸費用がかかります。その最たる例が『保険関係費』です。保険には、他の金融商品にはない万が一の保障があります。本当に保障が必要な人であればいいのですが、保障が必要ない人からすれば無駄なコストですね。なお、この保険関係費についての詳細な金額については開示されていません。

このあたりが、資産形成において『保険は悪!』と言われている原因ではないでしょうか。保障が必要ない人であれば、ソニー生命の変額個人年金保険がいいかもしれませんね。

NISAやiDeCoより優れている・・・!?

保険での積み立て以外に、最近ではNISAやiDeCoを検討する人も増えてきていますね。これらに比べ、保険が一番良い!という募集人やファイナンシャルプランナーにはご注意を。どれも一長一短ありますので、メリット・デメリットについてちゃんと説明できる人から加入しましょう。

数年前から、一部金融機関でも変額保険の販売を開始しています。『銀行員が言うなら大丈夫だろう』などという、安易な発想だけはやめましょう。案外、保険・NISA・iDeCoのことを理解していない・自分自身がやっていないなんていう人も多いです。

また、『変額保険・NISA・iDeCoのどれをやればいいか?』と無理して一つに絞り込もうとする人も多いです。これはできればやめましょう。先ほども説明しましたが、どれも一長一短ありますので、リスク分散という意味でもバランスが重要です。実際に、私自身も全部やっています!(※iDeCoではなく、企業型確定拠出年金です)

学資保険代わりになる・・・!?

学資保険は、保険会社が破綻しない限りは契約時に約束された解約返戻金を受け取ることができます。しかし、この変額保険は運用実績に応じて解約返戻金が変動します。また、運用実績次第では本来受け取りたいタイミングで解約返戻金が元本割れ・マイナスになる可能性もあります。

『学資保険と全く同じ』ではありませんので、過度に期待しすぎるのはやめましょう。ただし、受け取り時期が多少前後しても問題ない方であれば、学資保険代わりとして契約するのもアリではないでしょうか。(アクサ生命のユニット・リンク介護プラスは学資保険代わりになる?

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苦情件数・改善事例をチェック!

アクサ生命の公式ホームページには、『お客さまからの苦情件数・改善事例』というページがあります。ここでいう『苦情』とは、受付時に「不満足の表明があったもの」すべてをカウントしているようです。参考までに、以下のデータをご覧ください。

参照:アクサ生命公式ホームページ

2020年8月27日現在、平成30年度と平成31年度(令和元年)のものが掲載されています。新契約、収納、保全、保険金・給付金、その他の5つの項目に分けてあります。

前年度に比べ苦情件数が増えている項目は・・・新契約、収納、保険金・給付金でした。一方、前年度よりも減った項目は・・・保全、その他でした。

どちらも年間通して25,000件近い苦情があります。この内、ユニットリンクに関する苦情は何%ほど占めているのか?非常に興味深いのですが、さすがにそこまでは開示されていませんでした。そりゃ、そうですよね。

まとめ

いかがだったでしょうか?今回は、ユニットリンクの苦情が多い件についてご紹介いたしました。変額保険は、一般的な保険商品に比べると複雑かつ不確かな部分が多いです。そのため、誤解を招きやすい商品といえるでしょう。

ただし、変額保険自体は悪いものではありません。ポイントは、この商品が本人にとって『合うか合わないか』だけです。私自身、我が家の考えに『合う』ため、実際にユニットリンク介護プラスを契約しています。

生命保険に限った話ではありませんが、商品の特性をきちんと理解した上で自分に合うのかどうかを判断し、購入・契約することが重要です!

生命保険の選び方なら、クチコミで絶賛の保険マンモス