2020年4月1日、メディケア生命(住友生命グループ)の医療保険が新たに発売されました。商品名(ペットネーム)は『新メディフィットA(エース)』。正式には、『医療終身保険(無解約返戻金型)(20)』です。ここでいう、ぺットネームとは、いわゆる愛称です。
以前は、『メディフィットA(エース)』という商品名で販売されていました。『新』があるかないかだけの違いなので、一見違いが分かりづらいですね。
パンフレット表紙には、【医療保険もう迷わない!】という大きな文字が。また、【「がんなどの生活習慣病」も「ケガ」もトータルサポート】としっかりPRされています。
この新メディフィットAがどのような保障内容なのか?何が変わったのか?について解説します。また、筆者が独自に評価しますので、医療保険選びのご参考にしていただけると幸いです。
新メディフィットAの基本保障について
この商品の基本保障は以下の2つからなります。
- 【入院給付金】病気やケガで1日以上入院した場合に受け取れる給付金
- 【手術給付金】病気やケガで公的医療保険制度対象手術を受けた場合に受け取れる給付金
●入院給付金・・・1回の入院で保障される限度日数は、30日・60日・120日。通算1,095日までの入院が保障されます。ただし、特定疾病(3大疾病・8大疾病)による入院を支払日数無制限とすることもできます。入院給付金の日額保障は、3,000円から20,000円の範囲で選ぶことができます。
●手術給付金・・・Ⅰ型・Ⅱ型・無しから選ぶことができます。手術保障を手厚くしたい方はⅡ型がおススメです。
なお、パンフレットには先進医療特約が『基本の備え』として紹介されていますが、これはあくまでも特約(オプション)です。必要でない場合はセットする必要はありません。
新メディフィットAの特約(オプション)について
この医療保険は特約(オプション)が豊富です。以下のような特約から必要なものを選ぶことができます。
- 先進医療特約(11)
- 入院一時金給付特約(20)
- 通院治療特約(20)
- 特定損傷特約
- 8大疾病生活習慣病入院特約(20)
- 女性医療特約(20)
- 特定疾病一時給付特特約
- 特定3疾病保険料払込免除特約(20)
- 薬剤治療特約
- 終身保険特約(低解約返戻金型)
- 介護保障付終身保険特約(低解約返戻金型)
新旧商品比較!
筆者が分かる範囲で、新旧商品について比較します。新商品になったことによる変更点は以下のようなものがあります。
基本保障
- 1回の入院で保障される限度日数に30日型が仲間入り!
- 特定3疾病入院無制限給付特則では7大生活習慣病が60日延長になっていたが、この度から延長無し。
- 7大生活習慣病入院無制限給付特則は対象範囲を8大に拡大しパワーアップ!
- 手術給付金等の型に、Ⅰ型・Ⅱ型だけではなく、無しが仲間入り!
- 手術給付金は最大40倍だったものが50倍にパワーアップ!
- 放射線治療給付金は最大10倍から20倍へ、骨髄移植給付金は最大10倍から50倍へ、骨髄ドナーも対象OKに!
※特定3疾病とは、がん・心疾患・脳血管疾患のことを指します。8大生活習慣病とは、3大疾病+高血圧性疾患、糖尿病、腎疾患、肝疾患、膵疾患を指します。
特約
- 入院一時給付特約の2回目以降が受け取りやすくなった!(退院後180日経過 → 90日へ短縮)
- 通院治療特約がシンプルな保障内容に!(通院治療一時金の廃止)
- 特定損傷特約が仲間入り!(病気やケガでの骨折、ケガでの間接脱臼・靭帯断裂を保障)
- 8大生活習慣病入院特約がシンプルな保障内容に!(対象疾病が7大 → 8大へ拡大)
- 女性医療特約の対象疾病が拡大!手術保障が仲間入り!
- 特定疾病一時給付特約はがんのみもしくは3大から選択可能に!
- 特定3大疾病保険料払込免除特約の対象疾患が拡大!
- 薬剤治療特約は抗がん剤のみもしくは3大疾病から選択可能に!
新しく仲間入りした「特定損傷特約」。さすが、住友生命グループ。ケガが不安な方にとっては検討の余地ありですね。今回は、特約ごとの詳細な保障内容は割愛します。気になる方は、メディケア生命の公式HPに掲載されていますのでご確認ください。パンフレットが欲しい方は、最寄りの金融機関や保険ショップなどでゲットしましょう。
筆者が独自に評価!
今回の最大の目玉は、基本保障の入院給付金と入院一時給付特約のパワーアップだと筆者は考えます。。「180日ルール」という保険会社都合のルールが、なんとこの度、日数短縮になっています。180日ルールとは、退院日の翌日からその日を含めて180日以内の入院については1回の入院とみなされることをいいます。この条件が180日 → 90日へ短縮されました。加入者からすればとても嬉しい変更ですね!
保険料の安い会社といえば、ネオファースト生命やオリックス生命が思い浮かびます。メディケア生命も今回の新発売にあたって保険料を安くしているようです。しかし、上記のような素晴らしい変更などが影響し、後出しじゃんけんの割にはめちゃくちゃ安いわけではありませんでした。
最後にまとめますが、今回の新発売は個人的には医療保険を検討する際の比較対象として十分考えてもいい商品ではないかと考えます。保険料が他社より群を抜いて安いわけではないので、保障と保険料のどちらを優先するのかで選択する商品が変わりそうです!要は、保険に対する価値観次第。保険も比較する時代だからこその嬉しい悩みです!ぜひ、ご興味ある方は比較できるところで保険相談してみましょう。