マニュライフ生命のこだわり個人年金をシミュレーション!口コミや評判は?

マニュライフ生命のこだわり個人年金。

この個人年金保険は老後の資産形成に有効な商品です。中でもこの商品は利率が高く、効率良くお金を貯めることができます。

また、生命保険料控除の1つである『個人年金保険料控除』を活用することも可能です。

もちろん、メリットもあれば、デメリットもあるマニュライフ生命のこだわり個人年金。実際に、どの程度お金が増えるのか?年金額シミュレーションをご紹介します。

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マニュライフ生命とは?

マニュライフ生命をご存知の方はあまり多くはないでしょう。中には、メットライフ生命と勘違いされている人もいるように感じます。日本人にはあまり馴染みのない会社ですが、歴史ある立派な会社なのでご安心ください。まずは、マニュライフについてご紹介します。

マニュライフについて
  • カナダの大手金融サービスグループ
  • 設立 : 1887年
  • 初代社長 : カナダ初代首相サー・ジョン・A・マクドナルド

カナダ以外では、アジア地域やアメリカを中心に事業を展開しています。初代社長について初めて知ったときはかなり驚きました!まさか首相が社長だったとは。

 なお、カナダや日本を含めたアジア地域では『マニュライフ』として事業を展開していますが、アメリカでは違います。『ジョン・ハンコック』という社名で事業を展開しています。何となく、格好いい印象を受けます。個人的にはこちらの方が好きです。

マニュライフは、資産性の高い商品を数多く取り扱っています。一方で、保障性を重視したかけすての保険はあまりパッとしない印象があります。

こだわり個人年金について

マニュライフ生命の『こだわり個人年金』の正式名は、無配当外貨建個人年金保険(積立利率変動型)です。外貨建といえば終身保険を中心にかなり浸透してきたイメージはありますが、今回ご紹介する商品は個人年金保険。なかなか珍しい商品ですね。この商品は以下のような方におすすめです!

こだわり個人年金は以下のような方におすすめ!
  • 将来のゆとりある生活のために資産を築きたい方
  • 外貨を活用して資産を築きたい方
  • 個人年金保険料控除を活用したい方

円建商品では思うようにお金が貯まらない時代です。個人年金保険に関しても例外ではありません。海の向こうの金利を味方につけることで、効率よくお金を増やすことができます。個人年金保険料控除を活用できる点もこの商品の魅力です!

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生命保険料控除とは?

こだわり個人年金は生命保険料控除の1つである個人年金保険料控除の対象となる商品です。外貨建の個人年金でこの控除枠を活用できるのはこの商品だけです。

生命保険料控除とは、1年間に保険料として支払った金額のうち、一定額を所得から差し引くことができる制度です。所得税や住民税の負担を軽減する効果があります。この控除には3つの枠があります。

新制度
(平成24年1月1日以後の契約)
旧制度
(平成23年12月31日以前の契約)
控除の種類①一般生命保険料控除
②介護医療保険料控除
個人年金保険料控除
①一般生命保険料控除
個人年金保険料控除

なお、新たに契約する保険商品に関しては、もれなく新制度が対象になります。控除を受けるためにはいくつかの条件を満たす必要があります。以下をご覧ください。

一般生命保険料控除介護医療保険料控除

保険金受取人が、契約者かあるいは配偶者、その他の親族である保険の保険料が対象。

※その他の親族とは・・・6親等以内の血族と3親等以内の姻族

※財形保険、保険期間が5年未満の貯蓄保険、団体信用生命保険などは対象外

個人年金保険料控除

次のすべての条件を満たし、「個人年金保険料税制適格特約」を付けた契約の保険料が対象。

  • 年金受取人が契約者またはその配偶者のいずれかであること。
  • 年金受取人は被保険者と同一人であること。
  • 保険料払込期間が10年以上であること(一時払は対象外)。
  • 年金の種類が確定年金や有期年金の場合、年金受取開始が60歳以降で、かつ年金受取期間が10年以上であること。

※個人年金保険で「個人年金保険料税制適格特約」を付加していない場合や、変額個人年金保険は、一般生命保険料控除の対象。

その年の1月1日から12月31日までに払い込んだ保険料が控除の対象となります。なお、払い込んだ保険料全額が所得控除になるわけではありません。具体的には、以下の計算式を用いて控除額を算出します。

生命保険料控除について
新制度での生命保険料控除額(参照:生命保険文化センター)

年間払込保険料額および控除される金額の上限額は異なりますのでご注意くだい。参考までに計算してみましょう。以下のシミュレーションをご覧ください。

年間払込保険料額が12

【所得税】

 80,000円以上に該当するため、一律40,000円控除。

【住民税】

 56,000円超に該当するため、一律28,000円控除。

●単身世帯

 年収400万・・・軽減額合計4,800円

 年収600万・・・軽減額合計6,900円

 年収800万・・・軽減額合計11,000円

●夫婦のみ(収入はいずれか1人のみ)

 年収600万・・・軽減額合計6,900円

 年収800万・・・軽減額合計11,000円

 年収1,000万・・・軽減額合計11,000円

●夫婦と子ども2人(大学生と16歳以上の高校生)

 年収600万・・・軽減額合計4,800円

 年収800万・・・軽減額合計6,900円

 年収1,000万・・・軽減額合計11,000円

家族構成や年収によって、軽減額は異なります。この超低金利時代において、年間数千円から1万円程度が戻ってきます。なかなか嬉しい制度ではないでしょうか。どうせなら、個人年金保険料控除の枠も最大限活用し、税制メリットを享受しながら老後に向け積み立てていきたいですね!

一方で、個人年金保険に関して非常に残念なデータもあります。以下の数字をご覧ください。

給与所得者に占める各保険料控除の適用割合
  1. 一般生命保険料控除・・・82.2%
  2. 介護医療保険料控除・・・55.8%
  3. 個人年金保険料控除・・・19.3%

※参考:国税庁「平成30年民間給与実態統計調査」

こちらはそれぞれの加入割合です。一般生命保険料控除が8割もあるのに対して、個人年金保険料控除は2割程度しか活用されていません。個人年金保険以外でも資産形成ができるとはいえ、この数字は少し勿体ないですね。まだまだ伸びしろがあります。

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こだわり個人年金のメリット・デメリット

マニュライフの個人年金のメリット・デメリットについてご紹介します。

こだわり個人年金のメリット
  • 『日本円』で保険料の支払ができる
  • 積立金は『米ドル』または『豪ドル』で運用
  • 積立利率は年1.5%が最低保証
  • 積立利率は毎月更改
  • 家計や為替相場の状況に合わせて契約内容の変更ができる

外貨建の保険は、保障や解約返戻金だけではなく保険料も外貨建であることが一般的です。しかし、この商品は日本円で保険料を支払うことができます。外貨建特有の為替によって毎月の保険料が変動することはありません。日々の計画を立てやすいお財布に優しい商品であるといえます。

積立利率は変動型です。場合によっては、シミュレーション以上にお金が大きく育つ可能性を秘めた商品です。また、最低保証1.5%が約束されている点も安心です。なお、2020年9月1日を契約日した契約に適用される積立利率は1.72%でした。以前は2%を超えていましたが、現在はコロナ禍の影響もあり右肩下がりです。今後、盛り返す可能性は大いにあると思います。

この商品は、契約後に契約内容を柔軟に変更することができます。3つの機能についてご紹介します。

保険料円払込額の払込停止・再開

保険料払込期間中に保険料円払込額の払込停止や再開ができます。なお、この機能を利用するためには、以下の条件を満たす必要があります。

  • 契約日からその日を含めて120か月を経過し、その期間の保険料払込額が払込れている
  • 保険料一括払や前納期間中ではない

『お金に余裕がない時は、払込を一旦ストップ。その後、余裕が出てきたら払込を再開させる』ことが可能になります。ただし、払込停止しなかった場合と比較して、積立金額・年金原資は少なくなります。途中で保険料を支払えなくなり、やむをえず解約する必要がなくなります。

保険料円払込額保険料・払込期間の延長

保険料払込期間を延長し、保険料円払込額を継続して払込むことで年金を更に大きくすることができます。保険料払込期間を延長し、保険料円払込額の払込を停止したまま、年金受取を先に延ばすこともできます。なお、この機能を利用するためには、以下の条件を満たす必要があります。

  • 延長期間が1か月~5年(1か月単位)であること
  • 延長後の年金支払開始日における被保険者の年齢が80歳以下であること

『円高なので保険料払込期間を延長。円安を期待して受取期間を先延ばしする』ことが可能になります。この機能は何回でも利用することが可能です。

年金の受取

為替相場の状況に応じて、年金を円または契約通貨での受け取りを選択することができます。

外貨で受け取りそのまま海外旅行で使っても良し。生活費として使うことが目的であれば円で受け取っても良し。その時の状況に応じて選択すればOKです。

素晴らしい機能がたくさん備わっているこだわり個人年金。しかし、デメリットも当然あります。続いて、こだわり個人年金のデメリットについてもご紹介します。

こだわり個人年金のデメリット
  • 元本割れの可能性がある
  • 為替リスクがある
  • 契約から10年以内の解約は『解約控除』が発生する
  • 保険関係費などの費用が保険料から控除される
  • 最低保険料は10,000円から

これらのデメリットは資産性の高い保険に共通する要素です。保険関係費などの費用が保険料から控除されるため、保険料全てが積み立てに充てられるわけではありませんのでご注意を。最低保険料が10,000円なので、少額からスタートしたい方からすれば少しハードルが高いかもしれません。

また、個人年金保険の場合は他の貯蓄型保険と比べ、保障という点においてあまり期待できません。保障と資産形成の両方を良いとこ取りしたい方には、変額保険などがおすすめです。

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こだわり個人年金の口コミや評判について

こだわり個人年金の口コミや評判について、実際のリアルな声をいくつかご紹介します。

30代・独身<br>女性
30代・独身
女性

個人年金保険料控除を活用したい私にとってはとても良い商品!

30代・既婚<br>男性
30代・既婚
男性

少額から始めてみたかった・・・

20代・独身<br>女性
20代・独身
女性

死亡保障は未だ必要ではなく、積み立てを重視したい私には嬉しい!

40代・既婚<br>女性
40代・既婚
女性

外貨の経験がないので、本当に大丈夫なのか不安・・・。

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こだわり個人年金の年金額シミュレーション

本題の年金額シミュレーションについてご紹介します。今回、参考にするのは30歳の女性です。

シミュレーション内容
  • 契約時の積立利率 : 年1.72%
  • 契約通貨 : 米ドル
  • 保険料払込通貨 : 日本円
  • 保険料円払込方法 : 月払
  • 月払保険料円払込額 : 10,000円
  • 保険料払込期間/年金支払開始期間 : 60歳満了/60歳開始
  • 年金種類/年金支払期間 : 確定年金(10年)/10年
  • 適用為替レート : 1USD=106.09円
  • 特約 : 個人年金保険料税制適格特約

保障のイメージ図

積立利率変動型であることから、積立金・解約返戻金・死亡給付金額ともに変動します。

マニュライフ生命こだわり個人年金の保障図

年金は3つの方法から受け取り方を選択できます。

  • 契約通貨で受け取る
  • 円支払特約Cを付加し、年金を支払うたびに円に換算して受け取る
  • 円建年金移行特約Cを付加し、年金原資を円建年金に移行し円で受け取る

為替相場次第ですが、年金の受け取りに関して『円でいいのか?外貨の方がいいのか?』を判断する必要があります。

契約通貨建の年金額シミュレーション(パターン別)

毎月10,000円の保険料を30年支払うと、累計払込額は360万円。ドルに換算した場合は33,933.60ドルです。(適用為替レート:1USD=106.09円)

マニュライフ生命こだわり個人年金の返戻率シミュレーション

図の上段にある赤く囲んだ『年金原資返戻率』をご覧ください。こちらは60歳払込満了時の返戻率です。要するには、年金受取開始前になります。最低ラインのパターンⅠでも返戻率は111.2%

年金として10年間受け取る場合は、図の下段にある赤く囲んだ『年金返戻率』をご覧ください。先ほどのものより更に返戻率が増えています!最低ラインのパターンⅠでも返戻率は116.75%!増えた理由は、年金受け取り期間中も引き続き保険会社が運用を続けてくれているからです。

最近の円建個人年金だと元本割れするような商品もあるなか、こちらの商品はまずまずの返戻率ですね。ただし、この商品は利率変動型です。毎月、積立利率が更改されるため上記のシミュレーション通りにはならないのでご注意を。

まとめ

今回は、マニュライフ生命の『こだわり個人年金』についてご紹介しました。いかがだったでしょうか?将来に向け、しっかりと積み立てながら、保険料控除という恩恵も受けられる素晴らしい商品です。所得を増やすことも重要ですが、同じように支出を減らすことも重要です。生命保険料控除は国が認めてくれている制度です。せっかくですから、税制メリットのあるこの商品を有効に活用し、未来へ向けお金を増やしていきましょう!

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