あんしん生命のマーケットリンクについて検索すると、「ひどい」「解約」などのキーワードがヒットします。
実際に、変額保険と検索すると「やめたほうがいい」「トラブル」「苦情」「ダメ」などの似たようなキーワードが。
変額保険全般に対しても、辛口なブログや口コミ・評判が見受けられます。
個人的に、変額保険は良い商品だと思っているだけにとても残念です。
今回は、マーケットリンクの特徴や仕組み、メリットやデメリットなどについてご紹介します!
なぜマーケットリンクがひどいと言われるのか?その原因を探るヒントになれば嬉しいです。
マーケットリンクの特徴と仕組みについて
変額保険はあくまでも生命保険であり、預金とは異なります。
このような誤解が原因となり、「ひどい」などと言われている可能性があります!
もちろん、マーケットリンクも例外ではありません。
マーケットリンクの特徴と仕組みについて3つご紹介します。
死亡・高度障害の保障が準備できる!
死亡・高度障害状態になったとき、保険金を受け取ることができます。
積立金額は日々の運用実績に応じて増減します。(下図参照)


保障を持ちながら、しっかり運用できます!
マーケットリンクの取扱範囲はこちらです。

契約年齢は0歳からOK、赤ちゃん大歓迎です!
また、いくつかの特約(オプション)も用意されています。
- 年金支払特約
- リビング・ニーズ特約
- 指定代理請求特約
資産形成に役立てることができる!
8種類の特別勘定から運用対象を自由に選ぶことができます。
特別勘定の運用実績に応じて満期保険金や解約返戻金などが変動します。


保険料の一部を積立金として運用します!
どの程度、お金がふえるのか?
契約例(30歳・男性)についてもご紹介します。

特別勘定の運用実績については4パターン掲載されています。
- -2.75%
- 0%
- 2.75%
- 5.5%
こちらはあくまでも参考の数字です。
変動商品ゆえに、もっとマイナス・もっとプラスになる可能性も秘めています。
運用実績がマイナスになるかもしれない・・・と不安に思うかもしれません。
しかし、一般的には長期・積立・分散投資をしっかりと実践することで収益の安定が期待されます!
投資はこつこつ継続することが重要です。
なお、あんしん生命では2.75%を目安として運用を行っています。
2.75%の場合の解約返戻率はについても確認しましょう。
- 払込保険料の累計額:8,034,600円
- 解約返戻金:10,000,000円
- 解約返戻率:124.4%
元本に対して約1.2倍!
運用が好調だった場合はどうでしょうか?
続いて、5.5%だった場合も確認しましょう。
- 払込保険料の累計額:8,034,600円
- 解約返戻金:18,100,000円
- 解約返戻率:225.2%
元本に対して約2.2倍!
実際にこのような結果になると、とても嬉しいですね!
なお、運用実績が5.5%以上だった場合はもっとプラスになります!
未来の選択肢がある!
マーケットリンクには様々な選択肢が用意されています。
- 満期保険金の受け取り方法が選べる
- 一時金で受け取る
- 年金で受け取る
受け取り方によって、税金の種類が異なりますのでご注意を。

満期保険金は「まとめて受け取りたい(一時金)」派です!
- 一生涯の保障に変更できる
- 終身保険に変更する
- 一時払介護保障付終身保険に変更する
新たに、一時払介護保障付終身保険への変更もできるようになりました!
長生きリスク・介護リスクを考慮すると素晴らしい選択肢です。

ライフプランの変化に応じて柔軟に対応できるのが嬉しい!
- 保険料の払い込みを中止できる
- 払済保険への変更
保険料の支払いが難しくなった場合など、保険料の支払いを中止することができます。
その時点での解約返戻金をもとに払済保険へ変更されます。
なお、「変額払済保険」もしくは「定額払済保険」の2種類から選べます。
変額払済保険に変更した場合、その後も特別勘定による運用が継続されます。

引き続き、特別勘定で運用して欲しい人は変額払済保険を選びましょう!
なお、あんしん生命のマーケットリンクはアクサ生命のユニットリンクにとても似ています。
丸パクリといっても過言ではありません。
実際、アクサ生命のユニットリンクについても「ひどい」「苦情」などの残念なキーワードがヒットします。
このあたりも似ていますね。
マーケットリンクのメリット
マーケットリンクのメリットはこちらの3つです。
- 保障を持ちながら資産形成ができる!
- 流行りのインデックス投資が実践できる!
- 払済後も運用が継続できる!(変額払済保険)
マーケットリンクは保障を持ちながら資産形成できる!
マーケットリンクは生命保険商品です。
生命保険以外にも金融商品はたくさんあります。
しかし、「保障を持ちながら」資産形成が可能な金融商品は他にはありません。
これが他の金融商品と大きく異なる特徴ではないでしょうか。

遺される側の身になると、やっぱり保障があると助かります!
マーケットリンクで流行りのインデックス投資を実践できる!
マーケットリンクの特別勘定はすべてインデックスファンドです。
インデックスファンドの場合、低コストで市場全体に投資ができます。
また、代表的な指数に連動するものが多く、情報も得られやすいです。
なお、運用会社はほとんど東京海上アセットマネジメント株式会社になっています。
ちなみに、こちらの会社は確定拠出年金などの運用も行っています。

低コスト・・・良い響きですね!
マーケットリンクは払済後も運用が継続できる!(変額払済保険)
保険料の支払いをストップさせ、それまでの積立金をもとに引き続き運用することができます。
なお、他社では払済後の運用がストップするところもあります。
その点、あんしん生命のマーケットリンクは安心ですね。

10年以内に払済保険へ変更する場合は要注意!
なお、変額保険で有名なソニー生命にはこのような機能はありません。
▶▶ソニー生命の変額保険、世界株式型の運用実績について!コロナによる影響は?
マーケットリンクのデメリット
マーケットリンクのデメリットはこちらの3つです。
- あくまでも生命保険商品
- アクティブ運用ができない
- 投資リスクと様々なコスト
マーケットリンクはあくまでも生命保険
冒頭でも触れましたが、変額保険は預金ではなく生命保険です。
投資信託やNISA・iDeCoなどとも異なります。
保険と名がつく以上、「保障」があります。
万が一に対して備えることができますが、人によっては保障が不要なケースも。
その場合、あえて変額保険で資産形成をする必要はないかもしれません。

あくまでも保険であることをお忘れなく!
マーケットリンクはアクティブ運用ができない
マーケットリンクの特別勘定は流行りのインデックスファンドばかりで構成されています。
お気づきの方もいらっしゃると思いますが、アクティブファンドがありません。
インデックスファンドに比べ、アクティブファンドはコストが高いです。
しかし、アクティブファンドは指数以上の運用成績を挙げられる可能性を秘めています。
アクティブファンドがお好きな人にとっては少し残念です。
インデックスとアクティブ、どちらも選べたらいいのですが・・・。

アクティブファンドもあると嬉しいです!
なお、アクサ生命のユニットリンクはアクティブファンドが用意されています。
▶▶アクサ生命のユニットリンクで最近人気のキャピタル世界株式プラス型とは!?
マーケットリンクの投資リスクと様々なコスト
マーケットリンクの投資リスクはこちらです。
- 投資リスク
- 資産配分リスク
- 価格変動リスク
- 金利変動リスク
- 為替変動リスク
- 信用リスク
- カントリーリスク
- 流動性リスク
マーケットリンクは、満期保険金額、解約返戻金額等が特別勘定の運用実績に基づいて変動します。
特別勘定資産は投資信託を通じて国内外の株式・債券等に投資されるため、様々な投資リスクがあります。
その結果、満期保険金、解約返戻金等が元本割れする可能性もあります。

絶対に増えるわけではありません!
続いて、マーケットリンクの様々なコスト(費用)はこちらです。
- 保険関係費用
- 資産運用関係費用
- 解約控除
- 年金管理費
まずは、保険関係費用から。
こちらは、保険と名が付く以上、避けることのできないコストです。

上記①および③の費用は、被保険者の年齢・性別・保険期間等によって異なるため、具体的な金額や割合は開示されていません。

保障に関するコストは当然かかります!
続いて、資産運用関係費用について。
こちらは、特別勘定の投資対象となる投資信託の純資産総額から毎日控除されます。

費用は、特別勘定ごとに異なります。
なお、2021年8月より外国株式型の費用を引き下げることが決まっています。

年率0.1760%(税抜0.160%)になります!
3つ目は、解約控除について。
こちらは、契約から10年以内に解約や減額などをした場合に発生するペナルティです。
基本保険金額またはその減額分に対して、保険料の払込年月数により計算した額を解約日の積立金額から控除します。
解約控除額は、契約から解約・減額までの期間が短ければ短いほど大きくなります。
非常にもったいないので、契約したら10年はしっかり継続しましょう。

無理なく続けられる保険料で契約しましょう!
最後は、年金管理について。
満期金を年金で受け取った場合、年金管理費が発生します。
毎年受け取る年金額に対して0.45%を毎年の年受け取りの際に責任準備金から控除します。
なお、年金管理費は将来変更される可能性があります。

このような管理コストがかかることからも私は一時金派です!
マーケットリンクは契約後のサービスも充実!
あんしん生命のマーケットリンクは契約後のサービスも充実しています。
利用できるサービスについていくつかご紹介します。
- ご契約者さま専用ページ
- 保険料の繰入割合の変更・積立金の移転(スイッチング)
- 特別勘定の運用実績などの確認
こちらのサービス、マーケットリンクを契約している人は登録必須です!
基本はほったらかし運用でOKですが、たまにはチェックしてみるといいでしょう。

運用実績の確認やメンテナンスが簡単にできる!
他にも、様々なサービスが利用できます。
- メディカルアシスト
- 各種医療サービス(健康相談、医療機関紹介など)
- 人間ドック・脳ドック・がんPET健診優待サービス
- がんお悩み訪問相談サービス
日々の健康や医療に関して気軽に相談することができます。
健康に関する不安や疑問を解消することができそうです!
- 介護アシスト
- 電話介護相談
- 各種サービス優待紹介
- インターネットによる介護情報サービス
介護に関する家族の負担を軽減するサービスを利用できます!
介護する側の負担を考えると、とても嬉しいサポートです!
- デイリーサポート
- 社会保険に関すること
- 法律や税務に関すること
- 暮らしに関すること
趣味・レジャーから法律の相談など、毎日の暮らしの役に立つ情報が手に入ります。
日々の生活において気になることをしっかりサポ―トしてくれます!

たくさんサービスがあり、何かと助かります!
保険は加入することがゴール(目的)ではありません。
加入してからがスタートです。
契約後のサポートも充実していると、安心して保険を継続することができます。
あんしん生命・マーケットリンクについての苦情は?
あんしん生命の公式HPでは、お客様の声(苦情件数)が掲載されています。
マーケットリンクがひどいと言われる理由について、ヒントは見つかるでしょうか?

現在、あんしん生命では2020年4月~2021年3月のお客様の声が掲載されています。
四半期で比較した場合、2020年10月から12月の苦情件数(4,141件)が最も多くなっていました。
1年間の合計は13,373件!
この内、マーケットリンクに関する苦情はどの程度あるのか?
残念ながら、詳細については確認できませんでした。
最後に
あんしん生命のマーケットリンクは、保障を持ちながら資産形成ができる保険商品です。
マーケットリンクはひどいのか?
個人的にはそうは思いません。
単純にその人の考えや価値観に対して「合わない」だけです!
変額保険のように、保障を持ちながら資産形成ができる金融商品は他にはありません。
投資先については、保険会社という金融のプロが数種類まで絞り込んでくれています。
実際、投資初心者が数ある投資先を自分で選ぶのは至難の業です。
この辺りからも、安心して任せることができます。
もちろん、資産形成が目的であれば変額保険以外にも選択肢はあります。
自分に合うものを購入・契約することが重要です!
ただし、投資の世界において共通して言えることは「元本保証はない」ということ。
絶対増える!年利〇%は確実!など、断定的なことをいう人にはご注意を。
